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企業ブランドを強化するバリュー策定の実践ガイド
mela編集部
2026/2/13

企業ブランドを強化するバリュー策定の実践ガイド
企業ブランドを強化したいと考えながらも、
「自社らしさをどのような言葉で示せばよいのか」
「理念を現場の行動にどう落とし込めばよいのか」
と悩むケースは少なくありません。
バリューは単なるスローガンではなく、理念を日々の意思決定と行動に変換する設計図です。
本記事では、バリューの定義から設計パラメータ、策定ステップ、浸透方法までを実務視点で整理します。
バリューとは何か
行動を揃えるための共通基準
バリューとは、企業や組織が大切にする価値観と、望ましい行動基準を明確に言語化したものです。これを定めることで、日々の業務や意思決定においてメンバー全員が共通の判断軸を持つことができ、組織の行動に一貫性が生まれます。
さらに、バリューを明文化することで、社外の人々にも自社の考え方や独自性が伝わりやすくなります。これにより、採用活動で共感する人材を惹きつけたり、企業ブランドの個性を際立たせたりする効果も期待できます。
MIとの関係
理念を現場の行動へ分解する
MI(マインドアイデンティティ)は、企業が大切にしている理念や将来像、価値観など、組織の根幹となる考え方を指します。バリューは、こうしたMIを実際の現場でどのような行動として表現するかを具体的に示したものです。
つまり、
MI:組織として進むべき方向や理想像を示すもの
バリュー:その方向性を実現するために、日々どんな行動を取るべきかを明確にするもの
このように、MIがしっかり定まっているほど、バリューも組織の軸に沿った内容にしやすくなります。
バリュー設計の3つのパラメータ
1. 数
バリューの数は、実際に現場で活用できるかどうかに大きく影響します。
数が少なすぎると、評価制度への落とし込みや多角的な解釈が難しく、行動指針として十分に機能しづらくなります。逆に多すぎると、社員が全てを意識して行動することが困難になり、覚えきれずに形骸化しやすくなります。目安として5〜7個程度が取り組みやすいですが、最適な数は組織の規模や文化によって異なります。
たとえば、メルカリは「Go Bold」「All for One」「Be Professional」の3つのバリューに絞り込み、組織の共通言語としています。

出典:メルカリの3つのバリューとワーディングへのこだわりhttps://careers.mercari.com/mercan/articles/2016-05-13-112843/
一方、Amazonは16のLeadership Principlesを掲げ、採用や評価、意思決定の基準として幅広く運用しています。数に絶対的な正解はなく、自社にとって最適な数を見極めることが肝心です。
2. 抽象度
バリューの設計は、組織に所属する人材の特徴や働き方に合わせて調整することが大切です。
例えば、メンバーが自発的に考えて動ける組織であれば、やや抽象的な表現でも十分に機能します。一方で、明確な指示やガイドラインを求める組織では、具体的な行動例まで落とし込むことで実践しやすくなります。
大切なのは、単に理解できるかどうかではなく、実際の行動に結びつくかどうかです。
3. 言葉の設計
「誠実」や「挑戦」など、よくある単語だけでは印象に残りにくく、実際の行動にもつながりにくいことがあります。かといって、あまりに独特すぎる表現だと意味が伝わりづらくなります。
理想的なのは、誰が見てもイメージしやすく、かつ少しだけ印象に残るような言葉選びです。
覚えにくい奇抜な言葉は避けるべきですが、例えばmelaでは「やるか、めっちゃやるか」「ストレートコミュニケーション」のように、少し引っかかりがありながらも、言わんとすることが直感的に伝わる言葉を選ぶことが推奨されます。

このような独特なバランスで言葉を設計することにより、社員にとって覚えやすく、理解しやすくなるだけでなく、その言葉の真意を自ら考えるきっかけが生まれ、組織への浸透が促進されます。

内容バランスの設計
人間性と実行力を両立させる
機能するバリューは、次の2要素をバランスよく含みます。
人間性に関する指針(誠実さ・感謝・協働)
成果や行動に関する指針(スピード・結果・改善)
この両方を意識して設計することで、考え方と行動の両面から組織を支え、評価制度とも連動しやすくなります。
MIを起点としたバリュー策定ステップ
1. 現状分析
まずは、組織内でどのような行動のバラつきや意思決定の食い違いが起きているかを洗い出し、現場で感じている違和感や課題を具体的に見える化します。
2. 理念との整合性確認
次に、抽出した価値観が自社のビジョンやミッションとしっかり一致しているかを確認します。もし理念とずれていれば、バリューが現場に根付かず形だけになってしまうため、ここで丁寧に見直すことが重要です。
3. 言語化
バリューは、日々の業務や会話の中で自然に使えるような言葉に置き換えることが大切です。抽象的な表現ではなく、実際に判断や行動の場面で参照しやすい具体的なフレーズにすることを意識しましょう。
バリューを浸透させる運用設計
バリューは、単に社内に掲示するだけでは実際の行動に結びつきません。
浸透させるためには、例えば評価制度に組み込んだり、1on1や会議の場で具体的なエピソードとともに取り上げたり、表彰やフィードバックの基準として活用したりする仕組みが必要です。また、組織の成長やメンバーの入れ替わりに合わせて、バリュー自体も定期的に見直し、柔軟にアップデートしていくことが大切です。
まとめ
バリューは、企業理念を実際の行動へと落とし込むための仕組みです。設計時には、MI(理念やビジョン)を出発点とし、数や抽象度、言葉選びを自社の特徴に合わせて調整することが重要です。
また、人間性と実行力の両面を意識し、評価制度と連動させて運用することで、組織全体の意思決定や行動が揃い、ブランドとしての一貫性も高まります。










