シュアジムの想いを形にしたリブランディングの舞台裏
mela編集部
2026/4/10

シュアジムの想いを形にしたリブランディングの舞台裏
「シュアジム」のリブランディングを手掛けたプロジェクト。ロゴや店舗デザインだけでなく、ジムの理念やサービスモデルまで深く掘り下げることで、新たなブランド体験を生み出しました。
普段、ブランディングやデザインの現場では「他社とどう差別化するか」「どんな見た目にするか」で悩むことも多いですが、今回はシュアジムが目指す“人生を変えるフィットネス体験”という理念や、地方都市型24時間ジムとしての独自性を出発点に、コアとなる想いや個性を丁寧に引き出すことを大切にしました。
どのように理念を言葉にし、ビジュアルに落とし込んでいったのか?そしてシンプルさと親しみやすさを両立したロゴや、ユーザーのための設計にはどんな想いが込められているのか。実際のプロジェクトの舞台裏を、担当者の視点で語ります。

シュアジムの想いを形にしたリブランディングの舞台裏

シュアジムのリブランディングプロジェクトは、単なる店舗の刷新ではありませんでした。3店舗目の出店を機に、ジムの本質的な価値を問い直すところから始まったのです。シュアジムは、地方都市型の大型24時間ジムとして展開。余計なオプションや複雑なプランを排し、月額3,980円で通い放題という、まっすぐなサービスモデルが特徴です。
都心のジムが1万円前後を基準とするなかで、あえてシンプルな価格と使い勝手を追求してきました。
このリブランディング過程で見えてきたのは、「ただ体を鍛える場」にとどまらない、シュアジムの持つもう一つの顔です。継続して努力できる人、挑戦や困難を乗り越える強さ――そうした力は、フィットネスに限らず、人生やビジネスにも通じるもの。シュアジムが目指したのは、利用者の「人間力」そのものを引き出し、人生を変える体験を届けることでした。新たに掲げた理念「人生を変えるほどのフィットネス体験を」に、その想いが込められています。

実際、理念の言語化が進むにつれ、ジムには単なるトレーニング以上の価値が生まれ始めました。例えば、会員同士が交流するイベントや、個々の挑戦を応援し合う文化が自然と根付き、ジムが「人生を変える場」としての存在感を強めていきます。こうした背景から、ビジュアルアイデンティティ(VI)や店舗設計も一新。若い世代が気軽に訪れ、無理なく続けられる空間へと生まれ変わりました。
デザイン面では、「高級感を出しすぎず、かといって安っぽさには流れない」絶妙なバランスを意識。地方都市のジムにありがちな「入りづらさ」を取り除き、誰でも自然体で通える雰囲気づくりを徹底しています。
制作物 | ブランドコンセプト |
|---|---|
ロゴ | |
デザインレギュレーション | |
ウェブサイト | |
店舗 | |
店舗サイン | |
ノベルティ | |
アパレル |
参考にしたのは、シンプルで大らかな空気感を持つコストコのような存在感。シュアジムのロゴは、努力を積み重ねていくイメージと、店舗ごとに奥行きを感じさせる道(シュアジムロード)をモチーフに構築されました。

このリブランディングを通じて、シュアジムは「安さ」や「使いやすさ」だけでなく、「ここに来れば自分が変われる」という期待を持てるブランドへと進化しています。単なるフィットネスの枠を超え、人生にポジティブな変化をもたらす場所――そうしたブランドの新しい軸が、今まさに根付き始めています。
シュアジムリブランディングプロジェクトのはじまり
シュアジムのリブランディングは、3店舗目の出店という節目に合わせて始まりました。もともとシュアジムは、地方都市に大型店舗を構え、24時間いつでも使える、月額3,980円だけというシンプルなモデルで展開しています。都心部の一般的な24時間ジムが1万円前後の価格帯であることを考えると、非常に分かりやすく、ユーザーに寄り添った形です。
プロジェクトのスタート地点で重視したのは、ただの価格訴求や施設の新しさではありませんでした。クライアントと対話を重ねる中で、「ジムに通う」という行為そのものが、体だけでなく人間力、つまり努力や継続する力を鍛える場であるという認識を共有しました。この想いを起点に、「人生を変えるほどのフィットネス体験」という理念をかたちにしていくことが、今回のリブランディングの本質でした。
ターゲットは10代から20代の若い層。まだ社会で何かを成し遂げたわけではない、これから大きくなっていく人たちです。パーソナルトレーニングに通う余裕がない若年層にも開かれているジムとして、無理に高級感を押し出すのではなく、「誰でも自然に入れる」「背伸びせず通える」ことを意識しました。とはいえ、ただ素朴にするだけではなく、スポーティーさや前向きな空気感も大切に。アメリカの大型会員制ストアのような、シンプルながらも親しみやすいデザインに落とし込んでいきました。

ロゴデザインにも、その考え方は反映されています。積み上げる努力や未来への道筋を象徴し、各店舗の奥行き感や「続く道」をイメージした三角形のシンボルを採用。これを核に、アパレルや店舗内装、ツール類にも世界観を統一させていく流れとなりました。シュアジムのリブランディングは、単なる見た目の刷新ではなく、理念から設計思想に至るまで、一貫したストーリーで全体を貫くことを大切にしています。
人生を変えるフィットネス体験という理念
シュアジムのリブランディングに取り組むうえで、私たちが最初に向き合ったのは「ジムとは何か」という問いでした。24時間いつでも使える大型ジム、シンプルな月額料金。「安価で通いやすい」だけなら、ほかにも似たサービスはあります。けれど、クライアントと何度も対話を重ねる中で見えてきたのは、単なる運動の場を超えた「人生を変える体験を提供したい」という強い意志でした。
筋トレやスポーツを継続できる人には、努力を積み重ねる力や、困難を乗り越えるための芯の強さが備わります。その力は、ビジネスや日々の生活にも必ず活きてくる。シュアジムが目指したのは、体を鍛える場所をつくることではなく、「人間として成長できる時間」を届けることでした。そこで生まれたのが「人生を変えるフィットネス体験」という理念です。
この考えを打ち出してから、シュアジムはジムの枠を超えた活動を広げていきます。会員同士の交流や、仲間と目標を分かち合うイベント。ただの運動施設ではなく、新しい自分に挑戦する人たちが集う場所になりました。
地方都市という立地や、若い世代を中心としたターゲットも意識しました。高級感に寄りすぎず、とはいえ安っぽくもしない。親しみやすさと力強さのバランス。その着地感を、ロゴや店舗設計まで一貫して反映させています。
理念は飾りではありません。現場でぶれずに機能し、会員にもスタッフにも「ここで何を得られるか」を示す道しるべです。シュアジムのブランドづくりは、この理念の言語化から始まりました。
理念と言葉、ビジュアルでジムの個性を引き出す
私たちがシュアジムのリブランディングに取り組む中で、まず大切にしたことは「ジムの本質的な個性や価値観を、表面的な装飾ではなく、内側から引き出すこと」でした。サービスの根幹にあるのは、24時間通い放題・余計なオプションのないシンプルな料金体系。地方都市で大型店舗を展開し、誰もが日常の延長で通える存在であること。この特徴をどう言葉にし、どんな世界観で伝えるかが出発点でした。
クライアントと対話を重ねる中で、「ただ体を鍛えるだけでなく、その積み重ねが人間力や人生観にまで影響する」という思いにたどり着きました。努力を続ける力や、困難を乗り越える精神力。それは、スポーツだけでなく、仕事や生き方にも直結するものです。そこから「人生を変えるほどのフィットネス体験」という理念が生まれ、ジムを超えた“ライフチェンジング”な場としての存在意義が明確になりました。
理念と言葉が固まったことで、ビジュアル面でも一貫した世界観を構築できました。若年層が気負わず通える空間でありながら、安価に見せすぎず、かといって過度に洗練させすぎない。コストコのような親しみやすさとアメリカンな力強さをヒントに、ロゴ・内装・アパレルまで設計。積み重なるモチーフや店舗の奥行きを象徴する三角形のロゴは、理念とサービスの両面を体現するものとなりました。
理念の言語化からビジュアルへの落とし込みに至るまで、シュアジムの“らしさ”を一つひとつ丁寧に形にしたことで、単なるジムの枠を超えたブランド体験が生まれています。
シンプルさと親しみやすさを両立したロゴとデザインの誕生
シュアジムのリブランディングでは、ロゴやデザインに込める意味を徹底的に掘り下げることから始まりました。24時間型の大型ジムとして、余計なオプションをそぎ落としたシンプルな料金体系や、都会のジムとは違う地方都市ならではの「入りやすさ」を大事にしたい。そんな現場の声から、ただ格好良いだけでも、高級感を押し出すだけでもない、“親しみやすさ”と“潔さ”のバランスを追求することになりました。
重要視したのは、ターゲットである若い世代が「自分にも続けられそう」と感じられること。地方の大型ジムでは、洗練されすぎたデザインがかえって敷居を上げてしまうこともあります。だからこそ、肩肘張らなくても自然と溶け込める温度感をデザインに反映させる必要がありました。

このプロジェクトで着想を得たのは、無駄を省きつつもどこか温かさのある、アメリカの大型店のような存在感。シュアジムのロゴには、人生を一歩ずつ切り拓くイメージを込め、コツコツ積み重ねる努力や、店舗を入ってすぐに感じる奥行きのある空間――そんな実体験から生まれた「道」を三角形で象徴しています。
デザインは、ロゴだけでなく店舗内装やアパレル、ステッカーといった細部にまで展開。単なる装飾ではなく、「人生を変える体験の場」としての世界観を一貫して形にする。その積み重ねが、シュアジムならではの親しみやすさと本気度、両方を伝えるデザインにつながりました。

本質を掘り下げたブランディングの学び
ブランディングというと、新しさや見た目の刷新ばかりが注目されがちです。しかし、実際の現場で価値を生むのは、企業やサービスの“内側”にある本質をどこまで掘り下げ、言葉や形に落とし込めるかに尽きます。シュアジムのプロジェクトを通じて、私たちが強く実感したのはこの点でした。
たとえば、単に「安くて使い放題の24時間ジム」という特徴を並べるのではなく、「コツコツ続ける力」「困難を乗り越える精神力」など、ジムに通う人の人間的な成長にまで踏み込む。それを理念として言語化し、人生を変える体験としてブランドの中心に据える。そこからロゴや店舗デザイン、コミュニティの作り方まで一貫して設計することで、サービスの枠を超えた“人が集まり、共感し、変化を生み出す場所”が立ち上がります。
ブランドづくりの本質は、「何を新しくするか」ではなく「どんな根っこを言葉と形にするか」。経営者や現場の思い、利用者が感じる価値、その両方に深く寄り添い、形骸化しない軸を社内外に示すことが、唯一無二のブランドを生み出す土台になります。
理念やビジョンを芯から見直し、組織の“らしさ”を言語化・視覚化することは、採用や事業成長の現場判断にも大きな効果をもたらします。「本質的なブランドを築きたい」「自社の魂を資産に変えたい」と感じている方は、一度ご相談いただければ、経営の現場と向き合うかたちで最適なブランディングの方向性をご提案します。経営者とともに、企業の核を言葉と形に変える。そのプロセスを伴走します。

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